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鍼灸治療で使われる鍼と灸

鍼灸治療は経穴(けいけつ)や経絡(けいらく)に鍼や灸を施すことによって、痛みなどの症状を緩和する治療法です。経穴は一般的にツボと呼ばれており、経絡はこのツボとツボを結ぶ役割を果たしています。鍼灸治療で用いる鍼は注射針のように太くはなく、非常に細くなっているのが特徴です。約0.7~0.9mmある注射針に対し、鍼治療で用いる鍼は0.14~0.34mmしかありません。しかも先端がナイフのように鋭くカットされている注射針とは異なり、皮膚や筋繊維の間をかき分けて入ることができるよう、先端が丸みを帯びた特殊な形状になっています。同じくツボを刺激するのに使われる灸ですが、こちらは艾(もぐさ)に火をつけてツボにおき、熱の力を利用して刺激する治療法です。火傷の痕が残ることを気にして敬遠する女性も多いですが、近年は痕が残らない灸治療を選ぶこともできます。体を内側から温めてくれますので、冷えや月経前緊張症などに悩んでいる女性におすすめです。

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